相川七瀬さんがインスタで「もう涙」と書いた場面。初優勝に涙する前田監督に「まえだ～、まえだ～」と叫びながら、駒澤大総監督の大八木さんが近づいてきました。「またお前のところにやられた」。言葉とは裏腹に満面の笑みで、かつての教え子を抱きしめました。師弟愛に私も思わずもらい泣き。26年前… pic.twitter.com/yt0Ywi4NIs
— 全日本大学駅伝 (@daigaku_ekiden) November 3, 2024
大八木弘明(おおやぎ ひろあき)総監督は、
駒澤大学陸上競技部の指導者です。
現在66歳です。
1995年から約29年間に渡って、
駒澤大学陸上競技部の指導にあたり、
数々の大学三大駅伝で駒澤大学を優勝に導き、
2022年シーズンには大学三大駅伝3冠を達成
させた名将です。
当時低迷していた駒澤大学を、
大学長距離界屈指の強豪校へと引き上げた
大八木総監督の貢献度は大きかったですね。
2023年4月には、
監督の座を駒澤大学OBの
藤田敦史(ふじた あつし)氏に譲り、
自身は総監督として、
陸上競技部の指導も含め、
大学のフェローへの就任、
さらには新しく立ち上げた
アスリートプロジェクト「Ｇgoat」で、
世界を目指す選手達の育成等、
幅広く活動をされています。
今回は、
そんな大八木総監督について、
・娘さんはどんな人。
・妻は。
・アスリートプロジェクトについて
・駒澤大学での業績
など色々調べてみました。
大八木弘明総監督の娘さんはどんな人？
大八木総監督には、
娘さんが二人いる事が分かっています。
長女は大八木亜紀(おおやぎ あき)さんです。
1994年生まれで現在30歳です。
高校は八王子学園八王子高等学校で、
当時は陸上部で駅伝をしていました。
娘さんも陸上選手だったんですね。
ご両親の影響を受けたのでしょうか。
2011年11月に行われた
第20回関東高校女子駅伝に亜紀さんの
記録が残っていました。
亜紀さんは4区3000ｍを走り、
10分19秒のタイムで区間11位でした。
女子の平均的なタイムといったところ
でしょうか。
亜紀さんは、
2013年の日体大長距離競技会にも出場
した事が確認されていることから、
大学でも陸上を続けていたと分かりました。
調べましたが、
どこの大学かまでは分かりませんでした。
次女については情報が殆ど出てなく、
名前は分かりませんでしたが、
2000年生まれという事は分かったので、
現在は24歳ですね。
陸上競技をしていたかは確認できて
いませんが、
大八木一家は、
父母姉が陸上選手という陸上一家ですから、
妹さんも何かしらの陸上競技をされていた
可能性は高いと考えられます。
大八木弘明総監督の妻はどんな人？
大八木総監督の奥さんは、
大八木京子(おおやぎ きょうこ)さんです。
京子さんは、
大八木総監督がコーチとして駒澤大学
陸上部に就任した1995年から、
2023年に監督を退くまでの約29年間、
陸上部の寮母を務めていました。
京子さんは、
50人もの選手達が生活する寮の寮母として、
彼らの食生活を全面的に支えていました。
京子さんは、
選手達のお母さん役として、
生徒達を主に栄養面で支えて
いたんですんね。
大八木総監督による指導と、
京子さんが作る食事とは、
駒澤大学駅伝チームの勝利のために
切っても切り離せない両輪となって
いた事は間違いありませんね。
続いては、
京子さんと大八木総監督の出会いに
ついて紹介します。
京子さんと大八木総監督との出会いは
1983年でした。
高校時代まで陸上部で走っていた
京子さんはこの年、
マネージャー志望として陸上競技部に入部。
そこに入部してきたのが、
若かりし頃の大八木総監督です。
高校卒業後、
家庭の事情から就職せざるを得なかった
大八木総監督ですが、
「箱根駅伝に出たい」という夢を捨てきれず、
24歳で駒澤大学の夜間部に入学します。
大八木総監督は、
昼間は川崎市役所に勤めながら、
京子さんがマネージャーを務め始めた
ばかりの駅伝チームの一員として、
練習に励むようになります。
大八木総監督の行動力が凄すぎます。
というか、
大学駅伝って24歳でも走れるんですね。
大八木総監督は在学中、
箱根駅伝に3回出場し、
1年時の5区と3年時の2区で区間賞を
獲得する等、
輝かしい成績を収めています。
大八木総監督は卒業後、
実業団のヤクルトに入社しています。
一方京子さんは、
高校で講師として地理を教える仕事に
就きました。
そのまま縁が途切れてもおかしくなかった
お二人ですが、
年に一度のOB会等で顔を合わせるうちに、
お互いに惹かれ合うようになり、
結婚に至ります。
大八木弘明総監督が立ち上げたアスリートプロジェクトとは？
大八木総監督が、
”五輪や世界陸上など日本代表で世界を目指す”
事を目標に、
駒澤大学のエース候補選手を中心に
世界で戦える選手に育て上げたい
として立ち上げた、
アスリートプロジェクト「Ｇgoat」。
「Ｇgoat」は、
大八木総監督の苗字が由来で、
頭文字のＧはgreat(偉大な)。
goatはヤギとともに
「greatest of all time(史上最強)」
という意味もあります。
現在の所属メンバーは、
田澤廉(たざわ れん)［トヨタ自動車］、
鈴木芽吹(すずき めぶき)［トヨタ自動車］、
篠原倖太朗(しのはら こうたろう)［駒澤4年］、
佐藤圭汰(さとう けいた)［駒澤4年］、
の4名です。
世界を狙うエリートチームの誕生ですね。
１万メートルの記録では日本人学生記録で、
田澤選手が1位、佐藤選手が2位、
鈴木選手が3位、篠原選手が5位と
トップ5に全員が名を連ねます。
４人の平均タイムは日本歴代12位に
相当する27分30秒04。
将来性を考えれば、
全員が日本代表に名を連ねる事も可能です。
篠原選手も、
「日本で一番レベルの高いチーム」
と語っています。
現在のメンバーは、
基本的に駒澤大学の学生かOBですが、
太田智樹(おおた ともき)［トヨタ自動車］
も期間限定で練習や合宿に参加する等、
大八木総監督は、
「今後は駒澤の枠を超えトップレベルの選手
たちの加入も受け入れていきたい」
と語っています。
アスリートプロジェクト「Ｇgoat」から
世界一のランナーが排出される事に期待
しましょう。
大八木弘明総監督の駒澤大学での業績
大八木総監督は、
1995年に駒澤大学の陸上競技部に、
コーチとして就任しています。
就任のきっかけとなったのは、
お世話になったヘッドコーチから
「チームを立て直してくれ」と、
直々のオファーがあったからだといいます。
当時の駒澤大学は弱小チームで、
とても箱根駅伝で上位入賞できるような
状態ではなく、環境も最悪だったそうです。
その時の状況を大八木総監督は
次のように語っています。
「朝練習もあんまりしない。
食事もカップラーメン食ってる。
練習もいい加減にやっている。マージャンやってたり、
タバコ吸っていたり。
ものすごいひどい状態でした。」
まるでスクールウォーズの世界ですね。
大八木監督は、
持ち前のスパルタ指導で、
全部変えていったといいます。
そして、
2年くらいで何とか少し戦えるチームになり、
その後徐々に成績を上げていった
駒澤大学は、
大八木総監督がコーチとして就任してから
4年経った1999年に箱根駅伝総合優勝
を果たしています。
その後大八木総監督は、
2002年に助監督に、
2004年に監督に就任しています。
そして駒澤大学は、
2001年から箱根駅伝4連覇という偉業を
成し遂げています。
駒澤大学の黄金時代到来ですね。
ですが大八木総監督は、
この頃から少しずつ周囲の反応に違和感を
感じるようになったといいます。
厳しさばかりの熱血指導だけでは、
選手がついてきてくれなくなり、
徐々にそれまでの自分の指導方針に
限界を感じるようになります。
その頃の想いを大八木総監督は、
後のインタビューで次のように
話しています。
私は昭和の人間で瞬間湯沸かし器
みたいに短気だし、
声も大きくてめったに人を褒めないから、彼らは常に叱られている感じがした
のでしょう。
萎縮し私と目も合わせない子もいました」
さらに次のように続けます。
「時代が変わってきて、選手自体も
変わってきた。
なかなか私だけの一方通行じゃ、選手も動かないだろうし、
考えさせる練習を取り入れて
いかないといけない。」
その後、大八木総監督は、
それまでの指導方針を大きく変更し、
選手一人ひとりに寄り添い、
自主的な行動を促すような指導を
心掛けるようになります。
その後は、
見違えるようにチームの雰囲気
が良くなり、
落ち込んでいた大会での成績も
上がっていきました。
監督の指導方針一つで、
チームの雰囲気ってガラッと
変わったりするんですよね。
そして2022年シーズン、
駒澤大学は悲願の大学三大駅伝3冠を
達成し、
2023年4月、
大八木総監督は藤田新監督に後を託し、
監督の座を退きます。
監督在職中の大会優勝回数は以下の通り。
出雲駅伝の優勝5回、
全日本大学駅伝の優勝16回、
箱根駅伝の優勝8回、
大八木総監督は、
大学陸上界トップとなる通算29勝
の偉業を成し遂げました。
まさに激動の29年間でしたね。
大八木監督、
そして京子さんも本当にお疲れ様でした。
1995年にコーチとして就任して以来
弱小校だった駒澤大学を、
平成の常勝軍団と呼ばれるまでに
成長させた大八木弘明総監督。
今後はその手腕で、
世界で戦える選手を沢山育ててもらいたい
ですね。
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